Steam: フィルター機能を少し改良。成人向けコンテンツの除外のオプションが増えた
以前 Valve は Steam でアダルトコンテンツなどを規制しないということを発表し、そういうコンテンツへのアクセスはユーザーの判断に委ね、Valve はフィルター機能を追加すると決めました。
そのフィルターなどのアップデートの進捗状況をブログに書いています。日本にも翻訳されています。
物議を醸すコンテンツが含まれるゲームの配信に対する弊社の取り組みについてお話をしてから数カ月が経ちました。そのブログ投稿で言及したいくつかの必要なツールの開発状況について、ここで報告しておきたいと思います。これまでに多くの進捗がありました。一見無関係に見えるものもあるかもしれませんが、ストアに上がるものに対するオープンな姿勢を維持するためには、ユーザーが欲しいゲームを見つけることができるツールだけでなく、欲しくないゲームを避けるためのツールも必要になります。...
個人設定のフィルターが少し改良されたようで、フィルターするタグの個数が3個から10個に増え、成人向けコンテンツの表示・非表示のチェックボックスが追加されています。
まだ英語が日本語に翻訳されていません。「製品例を表示」を押すとそのカテゴリーに含まれるゲームが表示されます。例えば、「ヌードまたは性的なコンテンツ」には「The Witcher 3」「Conan Exiles」「HuniePop」などが含まれていると分かります。
結構細かく分類されているなという印象です。「General Mature Content」「暴力とゴア表現の頻出」「ヌードまたは性的なコンテンツ」「Adult Only Sexual Content」の区別はちょっと難しいところです。
まぁ、私はとりあえず Adult Only Sexual Content を表示するようにチェックを入れておきました。
「以下のタイプのコンテンツを含む製品を自分のストアから除外」という設定ですが、項目の説明を読むと「Tick the box if you are okay ...」とあります。チェックを入れるとそのカテゴリーのゲームが表示されるようになるので、「除外」という説明か翻訳が間違っているかもしれません。
あとちょっと勉強になったのは、次の FAQ。
Q: ストア全体で繰り返し年齢確認を要求する理由は?
A: この件に関しては同感です。残念ながら、多くのレイティング機関の規定により、年齢を一回の閲覧セッション以上保存できません。いらいらさせられますが、同様の年齢確認は私たちにも要求されているということをご理解ください。
レイティング期間の規定で、年齢確認をその都度行わなければならないようです。Steam Account に年齢を保存するという方法もあるとは思いますが…。
あと「明白なトロール」の判断基準を曖昧にしている理由も書かれています。
Q: 実際問題として「明白なトロール」のゲームは配信しないというのはどういう意味ですか? 曖昧に思えます。
A: 確かに曖昧ですが、それには理由があります。インターネット上の住人は誰でも、トロールがあらゆる形で行われていることをご存知でしょう。Steam には「ゲームの形をしたオブジェクト」(ビデオゲームとしては Steam の基準を何とかクリアする程度の機能しかなく、99.9% の人が「良い」とは言わない雑に作られたソフトウェア) と呼ばれるもので人を苛立たせようとする人がいます。一部のトロールは Steam インベントリのアイテムを作って他人を騙そうとし、また別のトロールは開発者に付与されている Steam キーの使用をめぐる一連のスキーマを通して少量のお金を生み出す方法を模索しています。中には単に人を扇って不和を生み出そうとしているだけのトロールもあります。この投稿を執筆している間にも、トロールは人の胸を悪くさせるための新しい方法を考えているでしょう。彼らに共通しているのは、実際にゲームを制作して販売するための誠実な努力にはまるで興味がないということです。開発の動機が販売でない開発者は恐らくはトロールです。
「トロールゲーム」の可能性があるものの審査は、実際には開発者に対する徹底的な評価から始まります。このゲームの開発者は誰なのか、過去に何を行ったのか、Steam における開発者としてや顧客としての振る舞い、銀行情報、提携している開発者などについて調査します。これらはすべて「自分たちのパートナーがどういう相手で、なぜこのゲームを販売したいのか?」という質問に答えるために行われます。この評価はゲームの制作およびクリエイターに関するできる限りの情報を収集した上で下されます。これまでの傾向では、提出されたゲームを個別に慎重に選択するということは稀であり、トロールに関わる人々をひと括りに禁止することの方が多く見られます。ある同僚の言葉を借りれば「実際、悪いゲームは悪い人間に作られているようだ」というところでしょう。
これは Steam に粗野で低品質なゲームがないことを意味するものではありませんが、そのようなゲームの背後にいる開発者も、自分たちのゲームをプレイしてもらうために Steam でゲームを販売しているのだと信じています。
こうやってしっかり説明してくれるのは日本ではなかなかなく、それと比べると良い対応ですね。ゲームがトロールかどうかを結構しっかり調査するみたいです。
最近は徐々にアダルトゲームが増えてきています。もう少しすると日本のエロゲーが増えてくるかもしれません。エロゲーをプレイしていることをフレンドに知られないようにする設定が必要になるかもしれません。
私はエロゲーをプレイするフレンドがいても問題ないのですが、フレンドがエロゲーのどの画面を表示しているか表示されると「あれっ、これは…」と思ってしまうかもしれません。どの画面を表示しているかをフレンドリストと連携して表示するエロゲーはまだ無いと思いますが、「ギャラリー」とか「リプレイ」とかをやけに長く表示しているなぁと分かってしまうのは問題があるかもしれません。
今でも「『VR カノジョ』のプレイを終えたのかぁ…」と分かりますけど。まぁ目が疲れてプレイを終えただけでしょう。