Ars Technica というサイトで、Steam コミュニティーのユーザープロフィールを元にしたデータが公開された。その中で 37% のゲームは一度もプレイされていないことなどが指摘されている。
Introducing Steam Gauge: Ars reveals Steam’s most popular games | Ars Technica
Right now, I can tell you that about 37 percent of the roughly 781 million games registered to various Steam accounts haven’t even been loaded a single time. I can tell you that Steam users have put an aggregate of about 3.8 billion hours into Dota 2. I can tell you that Steam users tend to put nearly 600 percent more time into the multiplayer mode on Modern Warfare 2 than the single player mode.
NPD は売り上げデータを無料公開しないし、させないし、VGChartz はデータの信頼性が低い。じゃあ自分たちでやってみようかと、Ars Technica は PC ゲームプレイヤーのほとんどが使っている Steam を対象に、そこで公開されているユーザーデータを集めた。つまり Steam プロフィールから。
Steam プロフィールのデータから得られた推測値はなかなか正しいようで、売り上げ予想では実際の数値との誤差は数パーセントとのこと。ただ急激に売れたゲームなどは少し日にちを待たないと乖離したデータとなってしまう。また、Steam だけで販売されていないゲーム(例えば The Sims 3)なども正しいデータとはならない。データの取り方などの詳しいことは上のサイトを読んで欲しい。
上は Steam で持っている人が多いゲームのランキング。緑色は「持ってはいるがプレイしていない」数。例えば Half-Life 2: Lost Coast は持っている人は多く第三位だけど、持っている人の8割方がこのゲームをプレイしていない。このゲームは無料で配られたことがあり、それが影響しているようだ。
また、Steam クライアントでは2009年以降にゲームのプレイ状況がトラッキングされるようになったため、2009年より前のゲームはプレイ状況のデータが存在しない。これはかなり重要な注意点。つまり、古いゲームは「持ってはいるがプレイしていない」と判断されうる。Ricochet などがここに属するかもしれない。
Dota 2 と Team Fortress 2、Skyrim がプレイ率はかなり優秀。プレイしたいから買った、またはインストールしたというゲーム。ちょっと言い方が長ったらしくなるのは、Dota 2 や Team Fortress 2 は Free-to-Play のゲームのため。Free-to-Play のゲームは有利だ。
最近では Mobile ゲームの Free-to-Play のゲームの多くが、インストール後に一度プレイされたらそのまま再起動されないと指摘する話もあった。しかし Dota 2 などのゲームはこれとは違い、Free-to-Play でもプレイ時間が長く、無料だからプレイしてみたがつまらなくてすぐに止めたというゲームに属さない。
こちらは持っているゲームをどのくらいプレイしたかというデータ。37% のゲームが一度もプレイされておらず、眠っていると分かる。Game Bundle やセールなどで買ってそのまま、というゲームなどがここに当てはまる。でも意外にも30時間以上プレイされているゲームも多い。
3つめの画像は、プレイ時間が多いゲーム6つが全体のゲームプレイ時間の多くを占めることを示すグラフ。これらのゲームはもちろん良質なゲームと言ってしまって良いと思う。よくプレイされているゲーム。シングルプレイの Skyrim が Top 6 に入っているのは素晴らしい。
一連のデータを見るとやはり Dota 2 は飛び抜けて人気なのだと分かる。マルチプレイのゲームはプレイしている人が多いゲームをプレイするのがどうしても良い選択なので、Dota 2 はこれから何かゲームをやろうかなという人にはうってつけのゲームと言えそう。
これらのデータからは他にも、Game Bundle を買ってからそれらのゲームをプレイせずに Dota 2 や Team Fortress 2 をプレイしている人が多いという様子も説明されている。Game Bundle 好きには多少耳が痛い話だろうか。
他にもデータがあるので興味があれば Ars Technica の記事へ。