2011
10/10

Rage: クリア

クリアした。クリアまでは16時間ほど。サブクエストもほぼクリアし、レースも全て優勝した。ゲームの大体のレビューは前回の記事で良いと思う。それに付け加えるとすると、ストーリーの悪さとバランスの悪さについてだろう。

ストーリーとエンディング

ストーリーは無いと言って良い。クエストを通してゲームを進めて行くのだけど、主軸のストーリーがほぼ無い。ネタバレをしつつストーリーを書いてしまおう。

地球に隕石がぶつかるのが避けられなかった。そこでコールドスリープをし地下に隠れて隕石の衝突から生き残ろうと考えたらしい。主人公もそうして生き延びた。主人公のような、過去からの生き残りは「アークの生存者」と呼ばれている。そういったアークの生存者達は何かの特殊な能力を持っているらしい。主人公は心臓に何かの装置が付いているらしく、戦闘中などに死にそうになっても自ら心臓に電気ショックを与え、立ち上がれる。この特殊な能力がストーリーの伏線で、後で何かにリンクするのだろうと思うのが普通の反応だと思うのだけど、これは語られない。

この世界では「オーソリティー」という団体が彼らアークの生き残りを探している。何らかに利用したいらしい。しかしアークの生き残りが利用されるのを拒むと殺されるようだ。「アーク」とは主人公達過去の人が乗っていた船。これに色々と有用な情報が残っている。特にIDカードには良い情報があるらしく、オーソリティーはこれも探している。ゲーム中は主人公が乗っていたアークに自分のIDカードを見つけに戻るというクエストがある。それを持ち帰り「残りのアークを地上に浮上させる」という事を、オーソリティーに反抗しているレジスタンスと共に行う。これがゲーム中の最後のクエストになる。オーソリティーの基地に乗り込み、情報を分析させてアークを浮上させる。浮上させるとゲームが終わりになる。

上に書いたこれらの情報で Rage のほぼ全体のストーリーを知れる。本当にストーリーが薄っぺらだった。ストーリーを簡単に言うと、隕石を逃れるためにコールドスリープに入った過去の人が、彼らにとって退廃した未来である現在で、「オーソリティー」という自分たちを利用する人達と戦う、というもの。こう書くとしっかりしたストーリーのようにも思えるのだけど、実際には主人公は周りの人に言われるままクエストをこなし、それに従っているだけ。

エンディングは特に酷い。アークを浮上させるためにオーソリティーの基地に乗り込んだのは良いのだけど、特にボスも出てこないし、ぼけーっと進んで行くだけでゲームが終わってしまう。そもそもアークを浮上させる意味が分からない。浮上させる意味は何だろうか。レジスタンスの人達はそうする事で「オーソリティーに一撃を加えられる」と言うのだけど、全く意味が分からない。それに主人公が敵対するオーソリティーも完全な悪の存在では無い気がする。ミュータントを作り出しているのが悪なだけで、その他は通常の勢力争いに近い。Fallout 3 で登場した監督者(Overseer) の存在やそのプロットに Rage のストーリーのプロットが引っ張られたのだろうか。

とにかく伏線は回収できていないし、ストーリーはエンディングだけでは意味が分からず突然終わった感があり、作りかけという印象を受ける。

戦闘のバランス

Rage の戦闘は Borderlands よりは面白い。序盤は特に面白い。素早く動く敵を撃つという FPS そのものの面白さがある。しかし中盤から後半に掛けて敵が急に硬くなる。そういった敵をアサルトライフルで撃つと1マガジンをほぼ使い切るほど撃たないと倒せない。ヘッドショットを狙うと胴体撃ちの2~3倍ほどのダメージを与えられるのでそれに挑戦してみても良いのだけど、素早く迫ってくる敵のヘッドを狙っている余裕は普通のプレイヤーには無いだろう。

序盤の敵はリボルバー数発で死ぬ。それに比べて終盤の敵は強いアサルトライフルで数十発撃たないと倒せない。この急激な敵の硬化によりゲームの爽快感が無くなってしまっている。これに対処するため、強い弾薬に切り替えて敵を撃つという手段がある。しかし、そういった強い弾薬はほとんどが自分で作れず拾うしか無いので使うのがもったいない。一部作れる強い弾薬もあるのだけど、たくさん作るには素材の購入にお金が掛かる。結局あまり対策方法は無い。しょうが無いので爽快感は無いが弾を敵に多く撃ち込むだけになる。もう少し爽快感が出るバランスを考えた方が良かっただろう。

戦闘で良かったところ

Rage のシューティングでこれは良いと思った部分もある。それはヘッドショットをすると相手のヘルメットが飛ぶ点。ヘルメットが飛び、敵の顔が出てくるのは面白い。でもこれはヘッドショットをしても敵が死なないということなので爽快感は皆無だったりする。

敵の移動もなかなか良かった。前転をしたり、かがみながら左右に避けながら突っ込んで来たりして、銃の照準から外れるような動きをしてくれた。何度かその動きを見ると狙いやすくなるのも良い。

他にも、突っ込んで攻撃してくる敵を移動で避けられるというのは FPS では珍しい。大抵のゲームでは敵の近接攻撃は外れる事が無い。なので敵の攻撃を避けようとしても意味が無い。でも Rage は違っていて、側面に避けて攻撃を避けられる。これは敵が近接攻撃に隙を持っているという事で、FPS では珍しい。Rage は格闘ゲームでの避けのように、うまくやれば敵の近接攻撃を避けられる。

まとめ

ゲーム序盤ではこのゲームは Metascore 70~80 点あたりのゲームだろうと感じていた。でもエンディングまでプレイすると、60~70 点だろうかとだんだんと評価が低くなっていった。爽快感が無いシューティングと、つまらないクエストとストーリー、つまらないカーレース。このゲームは早めに安くなるだろう。クリアまでは16時間だった。ゲーム中のクエストはほとんどやったはず。ストーリーの無いゲームをお使いクエストを通して進めていくのは苦痛だったので、プレイ時間はこのくらいで丁度良いのかもしれない。

ストーリーはおそらく作りかけだったのだろう。それを強制的に終わらせたという印象を受けた。DLC でストーリーが続くか、拡張パックや続編を既に考えているのだと思う。